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虫歯などのQ&A

虫歯
歯磨き
小児
歯周病
矯正
悪習癖
怪我
健診
自費治療
知覚過敏
顎関節症
 

虫歯

Q.小さい虫歯なのにどうして大きく削ってしまうの?

A.小さな虫歯といってもそれは素人判断で小さく見えるというだけのことです。虫歯の出来た部位にもよりますが、とくに咬合面の溝の場合は点や線に見えても中でかなり広がっているのです。

歯と歯の間の虫歯でも自分で気付いたときは、鏡等で見えるところは小さくても実はかなり大きいこともあります。痛みも無く少し詰めるだけで済むつもりでも実際には神経を取らないといけないこともあります。決して余分には削っていないのです。

又、つめものや冠を維持させる為に(毎日毎日数キロ~数十キロの力を受けている)形を整える必要がありそのために止むを得ず広げる部分もあります。歯を削ってはいますが全体的には歯を守る仕事なのです。


Q.痛くないのに神経を取られましたなぜなの?

A.歯の神経は気まぐれです。わずかの虫歯でも凍みることもありますが、(極端な例では虫歯がなくても凍みる=知覚過敏等)かなり神経に近い虫歯でも全然痛みのないこともあります。

痛みがなくても虫歯を削っていると神経が出てしまい、或いは出なくても神経をかなり刺激するところの深さまで削らざるを得ず、そのため後で神経が痛んでくるような場合は取ることになります。

痛みがないときにたまたま神経を取ったとしても、仮に放置してあれば、ほどなく痛みは出てきたであろうという状態です。症状がない=軽度という訳ではないのです。


Q.虫歯がないのに神経を取ることってあるのですか?

A.いくつかの場合が考えられます。

1、知覚過敏が著しいとき。
2、歯周病が進行して歯の根の先端の方から菌が侵入した場合。
3、打撲など強い外力を受けた場合。
破折して神経が出てしまった場合は勿論、出ていなくても亀裂があったり、或いは表面上大丈夫でも数日から2、3ヶ月で神経が壊死(えし)してしまった場合。
4、咬耗、摩擦が強く神経が表面に近くなり強く凍みてきたとき。
5、ブリッジの土台となる場合に、被せるために歯を削ると神経が出てしまったり出なくても強く凍みてきた場合。
6、軽度の歯列不正を矯正ではなく冠を何本かに被せて治す場合に神経が出てしまう場合。
7、原因不明だが明らかに神経が痛んでいる場合。


Q.虫歯のなりかけって元にもどるのですか?

A.唾液中にはカルシウムがふくまれており、歯の表面がごくわずかに脱灰(カルシウムが酸で溶かされていく)しても、修復する作用があります。

肉眼的によくわかるような『なりかけ』は従来は殆ど虫歯になっていくので詰めることが多かったと思います。現在は研究が進み、意識してブラッシングをしていると進行しないことがあることが解ってきました。

よって削らず様子を見ることがあります。但し、やはり進行してしまうこともあるので定期的観察が重要です。


Q.虫歯を削って金属で詰めて貰ってから凍みますが大丈夫ですか?

A.虫歯は削って除去しなければなりませんが、削ること自体が歯の刺激になります。よって、詰めた後でもやや敏感な状態が続くと、凍みるわけです。

また、削った後、金属で詰める場合、金属の持つ温度を良く伝えるという性質のため、冷たいものが接触した場合、歯質により暖められず低い温度のまま神経の近くまで達すると凍みる感じになるのです。熱いものでも同じです。殆どは馴れますから問題ありません。


Q.神経を取っても歯が痛いのはなぜですか?

A.(1)治療中の場合
歯の中の神経の入った管は複雑に枝分かれしていることが少なくありません。レントゲンでは、木に例えると太い幹の部分のみ写り、治療も多くは幹の部分の清掃消毒を行います。しかし実際は枝の部分があるのです。枝の部分には器具は入れられませんので、幹の部分から染みこんでいくことを期待します。

通常は幹の部分をきれいにすれば、何ら問題なく痛みもなくなり冠や差し歯に移行できます。しかし、時として枝分かれした部分がずっと生きていてしかも炎症が続くことがあります。この場合、自覚症状として痛みが続きます。

また、神経を取った後の歯の根の先に出来た傷口の炎症が続くことがあります。この場合も暫く痛みます。いずれにしても対処法は、幹の部分の清掃消毒を続けることです。たまに引きにくく回数がかなりかかることもあります。

(2)神経を取って被せた歯が何年かして痛み出した場合
歯の中の神経が無くても、歯は依然として身体の一部であり周りには神経はあります。よって歯に再発した初期の虫歯では痛まなくても、細菌が徐々に侵入していけば歯の周囲で炎症が起きて痛みも発します。

この場合の痛みは、鋭く凍みるような痛みではなく、鈍くずんと響く痛みです。ひどくなると激しい痛みにもなります。細菌が侵入していくのは、虫歯の再発のこともあるし、長年使用して隙間が出来てきた場合や、歯質が破折した場合もあります。

歯の中と関係なく、歯周病から痛みが出ていることもあります。この場合は再び冠を撤去したりすることなく歯周病の処置(ブラッシング、歯石除去)で引いていきます。


Q.歯が凍みるのは虫歯ですか?

A.虫歯のことが多いですが、知覚過敏症ということもあります。不適切なブラッシングや歯周病も或いは噛み合わせの不良その他で歯の根の表面が少し露出してくると、虫歯でなくても凍みることもあります。

それ以外では、歯周病から菌が歯の神経に入る場合、長年使用して歯に亀裂が入った場合も頻度は少ないですがあります。


Q.飛び跳ねたりすると歯に響きますが虫歯ですか?

A.虫歯でしょう。10代など若い人であります。一度詰めた歯での再発のことが経験上多いように思います。


Q.キシリトールについて教えてください

A.天然には、ラズベリー、プラム、苺、ほうれん草などに含まれています。工業的には、樺の木やトウモロコシの穂軸などを原料として化学的に生成されています。

甘味は砂糖と同じ程度で、カロリーは3/4、口の中では清涼感があり、きれはやや早く他の甘味料と併用されることが多いようです。一度に大量に食べると軟便、下痢になることがありますが特に害はありません。

キシリトールの効果は、虫歯をつくる主な原因のミュータンス菌がそれを利用できず、歯を溶かす酸ができないこと、菌そのものの発育を抑える作用、ごく初期の虫歯で歯のカルシウムのぬけたところを再び修復する作用などがあげられます。

ある程度持続して口の中にあることが条件ですので、ガム、タブレット菓子、歯磨き剤、洗口剤などに利用されます。

ガムの場合、一日3回毎食後10分くらい、歯磨きの前に噛むと効果がでるとのことです。虫歯になりやすい人は5回くらい噛みます。ただしキシリトールが50%以上であり他の甘味料も虫歯になりにくいものであることが条件です。

菓子類では平成9年末ごろで約17社50種類ほどの商品が出回っていますが、だいたい条件を充たしているものの5~30%の製品もあり注意を要します。

また、キシリトールがオールマイティーではもちろんなく、以前から多く使用されている北欧では歯口清掃に対する関心が高く日本人の何倍もよく磨きます。そういう条件の下でこそ効果が発揮されるのであり、歯磨きをおろそかにして虫歯は減りません。


Q.一生懸命磨いているのに、どうしてまた虫歯ができてしまうのですか?

A....という質問にときに出くわします。1回治療した歯が数年後またやりなおしになったりすると、少しは疑問にも思うことでしょう。「治療の仕方が悪いのではないか?」と思ってしまうこともあるようです。

TVのコマーシャルなどで、虫歯の原因のミュータンス菌をどうのこうの...と言っていますが、虫歯の原因菌はいっぱいあるのです。ミュータンスだけでもまだ完全に制圧する方法はないのです。

私はよく、「風邪」に例えることにしています。風邪は何回でもひいてしまう。風邪の原因はインフルエンザウィルスだけではない。注意すべきはインフルエンザだが、他にもいくつもある。ワクチンもあるが、一時の一定の型のみで打ったからかからないわけではありません。

歯茎が腫れて、抗生剤をのんで一旦引いても虫歯が治るわけではありません。虫歯の予防は、相も変わらず歯磨きです。食生活の注意も含めて、古代から変わりません。風邪の予防法は?やはり、昔と変わらない筈です。

風邪と虫歯が違うのは、治療に苦痛と時間がかかることです。自費ならお金もかかります。あと、人からすぐうつるわけではありません。風邪は昔と比べて減っているのでしょうか?相も変わらず流行しています。

虫歯は少しずつであるが確実に減っています。北欧などではかなり減っています。全体で見た場合やはりわたしたちの努力の賜物...と言っては横柄かも知れないが、少しはそう思って欲しい...と願ってもバチはあたらないでしょう。
 

歯磨き

Q.歯磨きしないで虫歯にならない方法はありませんか

A.野生の動物にはほとんど虫歯はありません。家畜にはあります。よって全く文明を忘れ原始生活をすれば虫歯にならないかも知れません。

しかし、縄文人でも既に虫歯、歯周病があったようです。最近の研究で結構食生活は豊かで調理もいろいろしていたらしく、そのためではないかと思われます。古代エジプトでも支配階級は現代人と同じように虫歯・歯周病に悩んでいたということがミイラからも分かるのだそうです。

徳川将軍や大名には虫歯が多く、庶民には少なかったようです。現代でも、オーストラリアのアポリジニは少し前まではほとんど虫歯がなく歯並びも綺麗だったそうです。

私は、途上国に何度か訪れた際、貧しいストリートチルドレンは歯磨きなんてしないのに(だから汚いが)虫歯がなく歯並びがよくしかも姿勢もいいのに、多少豊かな人たちはもう先進国の人と同じになると感じました。

以上のことから、そのような生活をすればいいのです。さて、歯磨きをするのとどちらが楽だと思いますか?


Q.歯を白くする歯磨きは本当に白くなりますか?

A.歯の表面は、構成成分であるハイドロキシアパタイトが溶けたり(脱灰)再び補給されたりを繰り返しています。溶けていく方向に傾くと虫歯になります。僅かに脱灰したところを積極的に補修しようと、アパタイトを成分としたものが白くする歯磨きです。

そのように謳うからには、実験上は嘘ではないでしょう。ただ、実際の口の中ではいろいろな因子が関わりますから、目に見えて白くなることは少ないのではないでしょうか?


Q.昔は朝起きてすぐ磨いたものですが、それではいけないのですか?

A.睡眠時は唾液が減るので、口腔常在菌が増加します。よって、その前に餌となる食べカズを取っておくこと、また、菌を減らしておくことは大切です。

ただ、では、起床してすぐ磨くのは駄目なのでしょうか?朝起きたら歯磨き、というのは子供の頃からしつけられましたし、私も18年間(歯学部へ入るまでは)そうしてきました。

曹洞宗の道元禅師は、「正法眼蔵」の中で、起床後の歯磨きの必要性について書いています。また、インドのアーユルヴェーダにも書いてあるそうです。

1998年の歯科東洋医学会で上記の古典を踏まえ、起床後すぐと、朝食後の唾液を調べると、なんと起床後すぐの方が虫歯になりやすい性状であることが分かったという報告がありました。昔から言われていた、朝の歯磨きも大切だったのです。

ただ、食後の歯磨きも勿論必要です。食前もごく簡単に磨いて、食後も磨くとよりよいかも知れません。


Q.お勧めの歯磨き粉はありますか?

A.歯みがき剤は要らないという歯科医は少なくありません。きちんと磨くことが出来れば、物理的に歯垢(プラーク)をブラシで除去でき、歯や歯茎の健康は保てるという意見です。

そうは言っても、食器を洗うのにも洗剤は使いますし、全く何も付けないでいると着色や「水垢」のようなものが付着してくる場合もあります。また、歯みがき剤の薬用成分によって、より良い状態を求めたりもしたいところです。よって少量付けて磨いてください、と私は指導しています。

歯みがき剤を否定する最も大きな理由は、研磨剤によって歯や歯茎を痛めるというものです。よって最近は液体歯磨きも多く出てきました。また、研磨剤が入っていないペーストのものもあります。

以前はこの辺をお勧めしていましたが、液体歯磨きはやや消毒剤過多のような気がします。口腔内の菌を全て殺せば良いというものではありません。腸内細菌のように善玉もいるはずです。

薬用のものも高い割にそれほどの効果があるようにも思えません。殺菌効果を求めるより、フッ素やキシリトールなど歯の質を高める「薬剤」の方が良いように思います。これは個人的意見と言わせてもらいます。

以前ハーブ入りを使用してみましたが、だんだん褐色に着色してきてしまいました。歯茎には良いのかも知れませんが良し悪しです。東洋医学をベースにした茄子の黒焼きの歯磨き粉が今はお勧めです。黒い粉ですが、何となく白くなる感じがします。ネットで探すと出てきます。
 

小児

Q.子供の歯並びを悪くさせないためには何に気を付けたらいいですか?

A.躾をきちんとし、虫歯をつくらないこと。指シャブリはしても良いが、5歳前後までに止めること。口はぽかんとあいていることがないようにすること。口をきりりと結んでいること。鼻で呼吸すること。姿勢をよくすること。

うつ伏せ寝させないこと。していたらころんとひっくり返すこと。上向きで低い枕で硬めの布団、ベッドで寝ること。とにかくよく噛んで、唾液をいっぱい出させて飲み込む回数を増やすこと。1口30回以上が理想。幼児の時は唇の筋力の発達のためおしゃぶりをつけさせるのも良い。

小・中学生は、頬杖や机の上での突っ伏せ寝はしないこと。シュガーレスガムをよく噛むのもよい。


Q.下の前歯の最初の永久歯が乳歯の内側に並んで生えてきてしまいましたが大丈夫ですか?

A.下の前歯は内側に生えてくることが多く、心配して良く連れてこられますが、乳歯の動揺があれば自然交換を待っていても多くは大丈夫です。

しかし、そのまま乳歯が抜けずに内側にどんどん伸びてきてしまうことも無きにしもあらずなので心配の場合はやはり診せてもらって判断した方がいいでしょう。

最初の歯はほとんどは最初は列からはみ出ていても中に入っていきます。問題は2本目です。2本目は、交換がうまくいくいかないに拘わらず、生えるスペースが足らないと内側にあるままということもあります。


Q.フッ素は塗った方がよいのですか?

A.フッ素と一言で言っていますが、フッ化ナトリウムなど歯の予防に効く化合物です。

車のコーティングとか、ほかのことでもフッ素と言っていると思いますが、それぞれの目的のための違う「フッ素」で物質的には全然違うものなので混同しないようにしてください。

虫歯になっていない部分に塗布すると、歯の結晶構造にフッ素が添加され耐酸性が増すと言われています。実際には3~4割程度の予防効果だとのことです。

5歳くらいまで、年に2~3回程度塗布します。12歳くらいまでも3~4回塗布すると良いでしょう。多く塗ればいいと言うわけではありませんのでご注意下さい。

それ以降は、あまり歯に浸透しなくなるので、ごく薄い濃度にして家庭で毎日塗布するものも販売されています。家庭用のものは何歳でも効果はあると思われます。

予防のフッ素塗布は当院では無料で行っています。市町村保健センターで塗布してくれる場合もありますが、例えばあま市では2歳児健診のときだけです。
 歯科医院ならまず何処でも可能と思います。


Q.健診で虫歯が結構有り、乳酸菌飲料やスポーツドリンクが良くないと言われましたが、身体に良いはずではないのですか?

A.乳酸菌そのものは善玉腸内細菌で身体によいものです。しかし、小児の好むように砂糖が一緒に入っており、甘くて酸性という虫歯には絶好の環境を作ってしまいます。

スポーツ飲料ないしアルカリイオン飲料は、小児が発熱して身体を消耗したような場合に小児科医に勧められることがありますが、そういう場合だけにしてください。

今は幼児の虫歯はかなり減っており、1歳半や3歳時健診で数本の虫歯がある子供は多くは、乳酸菌飲料やスポーツドリンクを多飲していることからこのことははっきり言えます。
 

歯周病

Q.歯周病って何ですか?

A.歯周病には、大別して歯肉炎と歯周炎があります。

歯肉炎は主に若い人で歯茎に炎症(発赤、腫脹、出血等)があっても歯槽骨(歯を支える骨)に達してないものを言います。歯周炎は歯茎の病気ですが、歯槽骨なで炎症が達しているものです。概ね25才以上は歯周炎になっていることが多いです。ごく一部の方は十代で歯周炎のこともあります。

歯周炎は長期経過を辿り、だんだんと骨が吸収され失われて行き歯が装用し最終的には抜け落ちます。初期は無症状ですが、口臭、出血、腫脹、噛むと痛い、排膿、歯の動揺などの症状が出ます。

治療はブラッシングを歯石除去PMTCなどです。自己のみの管理はなかなか難しく、定期検診が重要です。
 

矯正

Q.乳歯の噛み合わせが反対(受け口)なのですが?

A.乳歯列のときはそのまま様子を見ます。

よく噛んで食べる様にしていると摩耗して自然と正常に戻ることもあります。多くは永久歯に生えかわるときに、正常に戻ります。永久歯前歯が反対になった場合、その時点で治した方が良いと思います。

乳歯列のときは正常な噛み合わせで、永久歯で反対になってしまうこともあります。反対咬合(受け口)は早期に矯正治療した方がよいと思います。成長してからだと抜歯のみならず骨切り手術がいることもあります。


Q.歯の矯正は何歳から行うのが良いのですか?

A.まず、受け口の場合は、永久歯でそうなった場合は、すぐ開始します。6~7歳頃です。乱杭歯、八重歯の場合は、それが確実に予測できる時点で始めます。当院では8歳くらいから始めています。

よく、永久歯が揃ってからにしなさい...と説明する歯科医がいますが、その場合は歯の生える場所が足らない場合は4本ほど犠牲(抜歯)を伴います。遅くても10歳11歳頃に始めれば、顎の骨の成長を促し、抜歯せずに並べていくことが出来るのです。


Q.歯の矯正は子供しかできませんか?

A.何歳でも可能です。ただ、年齢によりできることとできないことがあります。中学生以上で歯の生える場所が足らない場合は、抜歯を伴うことが多いと思います。また、成人では、差し歯やブリッジなどの治療が施されていることが多く、矯正器具が付けにくくなってきます。

Q.矯正は歯を必ず抜くのですか?

A.全部の永久歯をきちんと並べるスペースがないことが多く、抜歯をともなうことは多いでしょう。ただし、スペースがあれば抜歯しないこともあります。

当院で行っている乳歯が残っている時期から始める方法では、抜歯しないように持っていくものです。矯正には結構いろいろな流儀があります。成人でもほとんど抜歯しないと謳っている歯科医もおられます。


Q.矯正は専門医の方がいいですか?

A.状態によってはその方がいいでしょう。でも専門医でないといけないわけではありません。「消化器科」と出ていなければ胃腸の病気を診られないわけでなく、内科でも良いのです。注意する点がある場合に、もう少し詳しく調べて貰いなさい...と病院の消化器科を紹介されたりします。

矯正も、全く行わない歯科医はともかく、ある程度手に覚えがあれば一般歯科を行いながら矯正も行う先生は少なくなく、専門医の方がいいと言われなければ、かかりつけ歯科医での矯正も問題ありません。

当院も専門医ではありません。子供を中心とし、大人で抜歯をと伴う場合や非常に困難と思われる場合等は専門医を紹介しています。また、矯正のみで済む治療でなく、歯を動かしたらすぐ差し歯やブリッジにするとか、一般歯科と混合して行う場合は敢えて専門医による矯正でない方が良い場合もあるでしょう。

また、抜歯してスペースを作る方法でのみ上手に並べていく専門医もありますから、小さいうちから診ていて、成長を促し抜歯に至らないようにしてくれる一般医ならその方がいいのではないでしょうか?


Q.なぜ、歯並びが悪くなるのですか?

A.堅いものを食べなくなったので顎の成長が劣っているのだ...と言う説明には一理ありますが、言葉足らずだと思います。本当に顎の成長が劣っているのであれば、抜歯せずに並べる方法というのは不可能です。しかし、実際には可能なのです。

顎の骨には基底骨の部分と、歯槽骨の部分があります。噛まなくて劣っているのは歯槽骨の部分のみです。歯槽骨とは歯が植わっている部分のことです。実は専門家の間でも、顎が小さくなったという研究と、いや変わっていないという相反する研究と両方あるのです。

これは何処の部分を調べているかによるのです。動物の進化退化は何十年というごく短い年月で起こるものではないのです。誕生後の栄養が良ければ身長が伸びるのと同じように、良く噛めば歯槽骨の部分も発達し自然と良い歯並びになります。

良い歯並びにするには、授乳期から注意が要ります。母乳はともかく、哺乳瓶の場合は、ミルクが出過ぎる乳首は厳禁です。しっかりと顎を動かさないと出てこないような製品を選ぶ必要があります。あまり早くから離乳させる必要はありません。1年くらいは母乳で良いのです。

その後も唇や舌の筋肉の発達を促すためおしゃぶりを3~4歳までくわえさせると良いです。今、口をぽかんと開いている子供が目に付きます。或いはうっすらと開いています。これでは叢生(そうせい)=乱杭歯になってしまいます。口元をしっかり閉じていてこそ、舌と唇の適度な圧力で顎の骨は発達します。

また、食事は一口30回くらい噛むことが理想です。そうは言ってもどうしても軟らかいものが多いので、シュガーレスガム等を口を閉じて良く噛むと良いです。左右均等に噛みます。

また、ひと頃のうつ伏せ寝信仰により、うつ伏せ寝の癖がついてしまっている子は、なるだけ仰向けに寝るように努力が入ります。うつ伏せ寝では顎に横から力が掛かり歯並びを悪くしてしまうのです。横向きでも堅い、高い枕等では顎を圧迫しますので同じように害があります。

上の歯が出っ歯の子は舌先を歯に付けすぎるのです。受け口の子は舌がだらんと下顎の裏にいつもありそれで下顎が広がってしまうのです。

口を開けると舌は下顎にありますが、口を閉じていると舌先は上の歯の裏の真ん中で歯に接触するかしないかの位置にあり、舌の背はぴたっと上顎に付いています。自然とこの位置になっている子は歯並びがきれいです。

口を開いていて、舌が顎に付いていない子は乱杭歯に、上に触りすぎる子は出っ歯に、下にだらんとなっている子は受け口になるのです。

いろいろな要因がありますのでこれが全てではありませんが、矯正するときは、当院では舌・口の動かす練習も行います。
 

悪習癖

Q.歯ぎしりって歯医者さんで治りますか?

A.歯ぎしりとは、通常睡眠中の浅い眠りの時期に、歯と歯を強くこすりあわせてきりきりと異常な音を発することを指しています。

歯科では、食いしばったり、かちかちと音をたてたり、音はしないまでも歯をこすりあわせていたり、例えば「歯ぎしりして悔しがる」ように起きているときの癖も含めて広い意味で捉えています。

原因は、噛み合わせや噛む筋肉の動きの異常、精神的ストレスがくみ合わさって起きますがはっきりと解ってはいません。一説によると9割以上の人に何らかの歯ぎしりをしているともいわれます。

歯ぎしりがひどいと、睡眠不足や頭痛、異常な歯のすり減り、歯の破折、歯周病(歯槽膿漏)の悪化などを来します。

治療としては、噛み合わせの調整をしたり(少し削る)、樹脂製のマウスピースのようなものを口の中に入れて、歯のこすりあわせを防止したりします。少なくとも、迷惑な音を消すことはマウスピース(ナイトガード)で十分対処できます。

就寝前に何かリラックスするようなことをさせたり、時に安定剤を用いることもあります。子供の歯の交換期に発生するものなどは、原因の乳歯を抜いてすぐ治ることもありますが、多くの場合、精神的ストレスとともにあり、歯ぎしりそのものを消すことは難しいと思われます。


Q.横向き寝など、寝ぞうによる歯への影響はどの程度あるのでしょうか?

A.三重県の開業医は、うつ伏せ寝の子供とそうでない子供を調べ、うつ伏せ寝の子供のほうが歯並びが悪いという報告をしました。そのほか、顎の関節を痛めることも考えられます。

東大口腔外科の西原講師によると、横向き寝やうつ伏せ寝では、一晩で1ミクロン動き、1年で365ミクロン、3年で1ミリ、30年で1センチ動く。すなわち歯が抜ける、と言っています。上を向いて、低い枕で硬めの布団でねるのが良いとのことです。
 

怪我

Q.転んで歯が抜けた。どうしたら良いですか?

A.先ず抜けた歯は土や砂などの汚れはごく簡単に流水で洗い(余りこすってはいけない)、学校の保健室などに保存液があればそれに浸し、無ければ生理食塩水(0.9%食塩水)や牛乳に浸し歯科医院へ急いで下さい。

何もないときはそのまま口に含み(幼少でのみ込む恐れのあるときは親や他人でも可)同様に歯科医院へ急ぎます。とにかく乾燥させないようにしてください。

水道水に浸すのは余りよくありません。唾液に浸しておくのがよいです。当日なら多くは再殖できます(破折が多いときは不可)。予後は良好な場合(わずかにあとで根が吸収してもそのまま長持ちする)もあれば数年で脱落してしまうこともあります。

とにかく最初は再殖し保存することを考えます。乳歯の場合で、ある程度根の吸収が進んでるときは、抜けたままにすることもあります。


Q.前歯をぶつけましたが、ちょっと触ると少し痛い程度ですが、大丈夫ですか?

A.かなり動揺があるのでなければそのまま様子を見ても良いです。しかし、大丈夫と言うことではありません。大丈夫なこともありますし、そうでないこともあります。

歯の神経は横からの衝撃に弱く、その場ではよくても2週間から2、3ヶ月の間にだんだん壊死してしまうことがあります。暫く経たないと状況がはっきりしません。壊死すると、歯が中から黒っぽくなってきます。神経が死んだ証拠になります。この場合、裏から穴を開けて神経の治療をします。

ただし、乳歯や、子供の永久歯の場合は、まだ血行旺盛で一旦神経が壊死しかかって黒ずんできてもまた快復することがあります。よってすぐ取らずにもう暫く様子見のこともあります。黒くなった歯の歯茎のところに膿が出て多場合は、すぐ手を付けます。
 

健診

Q.健診で虫歯になりかけ(CO=シーオー)と言われましたが、歯科医院では虫歯だから削って詰めないと言われました。虫歯はすぐ進むのですか?

A.子供や若い人では1ヶ月くらいの差で進行することもありますが、虫歯はそうすぐに進むものではありません。よって見立てが歯科医により差があったと言うことになります。

虫歯の進行程度は、連続しています。デジタルの世界のようにはっきり分けられるものではありません。よって微妙な場合は、どちらにも転ぶことはあり得ます。なりかけの場合には、今は、再石灰化と言って唾液のカルシウム成分が沈着して正常に戻る、或いはそのまま進行しないと言うこともあると言う見解です。

なりかけと言われて、削って詰めるとなれば少々納得しにくい部分もありますが、歯科医院の方が正確な診察が出来るはずなので、その場合は詰めるようにした方がいいでしょう。


Q.学校の歯科健診で虫歯があると言われましたが歯科医院で診てもらったら無いと言われました。なぜですか?

A.学校に限りませんが、健診の場は口の中を診察するのにあまり適していないことが少なくありません。暗いし、大勢を診ないといけないので時には見誤ることもあると思います。

ただ、それでも自分では気づかない多くの虫歯、歯周病、その他の異常を発見することが出来ますので、1歳半、3歳、住民健診、職場での健診があれば参加して欲しいと思います。

実際には、健診で異常が無くても、歯科医院で改めて見るとあるとか虫歯の本数も多いということの方が多いと思います。明るい光で見られますし、レントゲンでしか分からないこともあるからです。
 

自費治療

Q.自費のセラミックの歯はどのくらい持つのですか?

A.洗濯機やテレビを買うとき電気店でどのくらい持つか?と聞いても、使い方によりますので...と言葉を濁されることも少なくありません。同じように工場で作られた機械なのですから、1日にどのくらいの量を使用したら概ね何年点と言ってくれても良いのに...と思うこともあります。

口の中に入れるものはその人その人に合わせて個別に作ります。また、口の中というのは色々な不確定要素に晒されます。歯磨きの程度、歯の質、唾液の質、歯周病の状態、食生活、噛み合わせの状態、歯にかかる力の状態(歯ぎしり、食いしばり、スポーツ、力仕事等)など。

セラミックの歯は、比較の対象のプラスチックの白い歯と比べれば確かに優れていますので、長持ちしますとは言いますが、どのくらいとははっきりと言いにくいものがあります。

しかし、万単位のお金がかかるわけですから、一応少なくても10年...と答えています。持てば、15年でも20年でも行けるはずです。逆に、ある程度手入れをし定期検診をしても、10年持つかどうか...とこちら側からみて不安がある場合は、敢えてセラミックを勧めません。

万が一、ぶつけたり不用意な使い方や悪習癖もなく破損させた場合ではなく、通常の使用で10年未満で破損した場合は、例えば5年でやり直しとなった場合は、状況にも因りますが、例えば半額で同じものを製作するなどして、患者さんの不満が出ないように心がけています。


Q.前から4番目の歯を被せることになりましたが、保険が利かないと言われましたが本当ですか?

A.真ん中から5番目までは単冠でしたら保険で白い歯が被せられます。

ただし、3番目までは金属裏打ちのある白い樹脂の歯が可能ですが、4番目5番目は樹脂のみの冠です。より力の掛かるところなのに弱いものしか保険が利かないという、保険制度の矛盾がありますが、とにかくそう言うことになっています。
(※平成26年4月から白いハイブリッドCAD/CAM冠が健保適用になりました。)

よって、樹脂のみでは、製作に問題がなくても早期(1~2年)に破損することがたまにあり、それでは問題だと樹脂の白い歯を入れたがらない歯科医はいるようです。

しかし保険医である限り、できないとか、うちではやらない、と言い切るのは保険医としては問題です。全てが早期に破損するわけでもないので(長く持つこともある)、保険診療を求められた場合は、その性質を理解していただいて白い保険の樹脂の歯を当院では入れています。

上記の説明をした上で、では白を諦めて金属にする方もあるし、セラミックにする方もあります。


Q.保険のものは良くないと言われ、自費のものを強く勧められましたが、保険ではだめなのですか?

A.ここでは、いろいろな材質のものそれぞれについては省きますが、確かに、いい材料のものと理工学的性質を詳細に比べると、保険で決められた材料は見劣りします。

しかし、だからといって、その材料の差が、ストレートに歯を持たせることに直結するかと言えばそう言うわけではありません。保険のものでも、歯に被せたり詰めたりするものはオーダーメイドなのです。機械は使いますがハンドメイドでもあります。

比べる対象により見劣りはしても、イコール悪いものと言うことではありません。ブラッシングなどの手入れ、栄養状態その他、口の中の色々な条件が整って初めて、保険と自費の材料差がでてくるのではないでしょうか?

保険でも手入れをしっかりし、定期検診を受ければそこそこ持たせられます。しかし、どうせ保険だから...またやり直せばいいさとばかりに、どうもあまり大切にしない方も少なくありません。逆にお金がかかったものは、皆、大切にします。どうせ悪くなるから保険で...と思っている方はやはりそのようになるのです。

また、何度治療しても再発します。意識を高くすれば保険のものでも良い冠・詰め物になります。お金をかけたから、大切にしよう...という気持ちになるのであれば自費でもよいのではないでしょうか?
 

知覚過敏

Q.知覚過敏症って何ですか?

A.虫歯でないのに、虫歯のように歯が凍みる状態です。

僅かに或いはかなりのこともありますが、歯茎が下がっていて、そこに冷たいものの刺激、歯ブラシの刺激や爪の先の刺激により凍みたり何とも言えない嫌な感じがしたりします。

原因としては、良くない歯磨きなどと言われますが、はっきりとしないことも多いです。噛み合わせの悪いことや歯ぎしりなどで余計な刺激が加わることもあるようです。体調によって感じたり感じなくなったりもします。

治療法としては、塗布薬、ソフトレーザー照射、咬合調整、詰め物、そしてひどい場合は神経を取ることもあります。治療があまり奏効しないこともありますが、刺激の程度が軽度であれば、そのまま様子を見ることもあります。
 

顎関節症

Q.顎関節症について教えてください

A.顎の関節がカクカク音がしたり、痛かったり、口が開けづらいといった症状のことを言います。

初期に、少し音がする程度の時はすぐ治療をするわけでありません。悪習癖の是正で治る或いは進行しなくすることが出来ます。例えば、右噛み癖の人は、右の顎の関節が深くなり左が浅くなり、多くは最初左に雑音が出てきます。進行すると両方に症状が出てくることもあります。

これは典型例ですが、実際は噛み合わせや頚椎の状況により複雑なこともあります。仰向けで寝て、歯軋りくい縛りを止め、両方で均等に噛むようにすれば良くなっていきます。多少進行してきていても習癖是正で治っていくこともあります。

当院では、鍼灸、麻酔、関節周囲筋のマッサージ等で良好な結果を多く得ています。頚椎の調整やマウスピースを使用することもありますが、マウスピースは夜だけとか、日中はごく小さいものにし、負担の内容にしています。

噛み合わせの調整は要らないことが多いです。歯の欠損があったりかなり乱れている場合は、マウスピースや矯正で治していくこともあります。


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