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2014年7月 2日


Yahoo!知恵袋などで、使用していないと治療効果に差が出るとか、使用していない医院は意識が低い...などと書かれていることがあるようです。

ラバーダムとはラバーつまりゴムの膜で修復歯や根管治療歯を防湿する方法です。
私は基本的に使用していません。
使用しない論陣を張ると、「意識が低い」で一刀両断されてしまう虞はあります。
ラバーを使用している歯科医は、していない歯科医を過度に非難し、自らの優越性を主張するでしょう。
何しろ大学ではそうすべきと教えているのですから。
大学の先生は日に数人しか治療しないから良いのです。
利点<欠点なので、多くの歯科医師が使用しないのだと思います。使用したほうがいいのかも知れませんが、効率が悪いのでこれからも広がらないでしょう。

当院にももちろんラバーはあります。
たまに使用する場合としては、下顎大臼歯根管治療で、簡易防湿(ロールワッテなど)ではすぐ唾液に冠水してしまうような場合だけです。
普通言われる利点は感染防止や器具の誤嚥防止、薬剤漏洩防止もあります。
治療中にどんどん唾液が来ては治療できませんが、殆どは簡易防湿で事足ります。

欠点はラバーダムだけで簡単に使用出来る例が少ないこと。
ラバーの前に隔壁なども必要です。歯茎のそばの虫歯ではラバーを掛けるだけでは治療野とそれ以外を分離できないのです。
隔壁とは根管のある場所の周囲をレジンなどで防護壁を作る方法です。
隔壁をしてもエナメル質が少ない場所なのでクランプ(ラバーを止める金具)を掛けると剥がれてしまうことも屡屡です。
知らないうちに隔壁が剥がれていると刺激のある消毒薬が漏れていく可能性もあります。
それならば簡易防湿でもサクションチップをしっかり寄せて洗浄消毒した方が確実に漏れません。

多くの歯医者が言う欠点には費用の点でマイナスということです。ラバーそのものよりラバーをする手間暇の時間や隔壁の時間や材料代でしょう。
詰め物だったら2000円くらいの処置料が「ただ」なのです。
ラバーだけならスタッフが行えば時間短縮になりますが、隔壁は歯科医が行わなければなりません。
どうしても必要なときは矯正用金属バンドを巻いて隔壁を作ったこともありますが、とにかく費用対効果は最悪です。

誤解しないで頂きたいのは、赤字でも必要なことはしています。例えば深い虫歯の場合に神経を保護する「裏層」という処置はしてもしなくても算定できませんが、ドックベストセメントという高価なセメントを使用しています。
型どりをした後の仮歯は、点数が無いかあっても全く足りませんが、必要なときは時間を掛けて作っています。
金銭的マイナスだからだけではなく、しなくても十分治療は出来るからです。

他に欠点としては、上の大臼歯などでラバーをすると却って手を動かす空間が減りやりにくくなります。

ラバーをすると口の周囲の顔面の皮膚までぴったり接触するので、唾液の表面張力で口の外まで唾液が来て外すと鼻から下おとがいあたりがべたべたです。女性はメイクが乱れます。

ラバーしないと根管治療で治りにくいとか再発しやすい...ということはないと思います。
治療中にちょっと冠水したとしても、再度洗浄消毒すれば唾液中の菌はすぐ無くなります。
治りにくい場合はもともと根管に巣くっている菌のせいだと思います。

ラバーダムをしない→良くない歯医者のレッテルはおかしいのです。


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はせがわ歯科医院 院長 長谷川千尋

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院長 長谷川千尋
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私が一番こだわっているのは、患者さんの話をよく聞くことです。それは時間をかけてじっくり聞くというだけでなく、患者さんが本当に訴えたいことは何かを注意深く読み解くことです。

どれだけ忙しくてもじっくりお話を伺うため、スタッフから慌てて「時間ですよ~」と声を掛けられることも度々あります。しかし、治療のスタート地点を間違えていると、取り返しのつかないことになるのです。

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