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2016年4月 5日

例えば、「抜歯しなければいけません」と「抜歯した方が良いです」とニュアンスを変えて説明する場合が良くあります。

前者は、出来れば早急に抜歯すべきである、と言う場合。
動揺が激しく痛み腫れ咀嚼障害を起こしているとか、虫歯が進行してもう差し歯も出来ないとか、根が破折している...その他いろいろな場合があります。

後者は、二者択一なら抜歯すべきだが、直ぐでなくても良い、当面様子見しても良い、と言う場合。
親知らずの周りの歯ぐきが腫れ、その原因が親知らずの不完全な生え方の場合、ひとまず体調改善や投薬で引くので、「出来れば...」などと修飾することもあります。

問題は、前者の場合に、患者さんが「今余り痛くないのでもう少し置いておいても大丈夫ですか?」などと聞かれた場合です。
安易に「良いですよ」と答えてしまうと、患者さんは勝手に歯科医のお墨付きを貰ったと決めつけてしまうことがあるのです。
後で痛みが出たときに、「先生が大丈夫だと言ったのでそのままにしておいた」などと歯科医のせいにするのです。
抜歯しなければならないのに患者さんが受け入れにくい場合、「〇〇さんの気持ちとして決心が付かないのでしたら、〇〇さんの意思ですぐに抜かないと決めるのならそれでいいですよ。あくまで〇〇さんの意思ですよ...」と念押しします。
「でも大丈夫ですよね?」
「大丈夫ではないけど、あなたの意思で抜かないは自由ですよ」
「......」
ときに、何とか歯科医側の了解を得ようと繰り返される場合もあります。
あくまで患者さん側の意思、都合...であると、カルテにも記載して起きます。

後日、症状が出て駆け込まれたときは、こちらが正しかったことを実感して頂けるわけです。



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2015年10月 3日

シバガス...というのもが有るようです。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000098910.html
厚労省は取り締まりを発表しました。
報道では危険ドラッグの代わりとして吸入している...云々とあります。
このガスの中身は亜酸化窒素、笑気です。
普通の人は亜酸化窒素がどう言うものか全く知らないと思います。
吸入するとぼーっとして心地よいのは確かです。
医療現場で使うのは全く危険はありません。
亜酸化窒素すなわち笑気そのものが危険ドラッグ並みに危ない...と誤解してしまう可能性があり、ここに説明を記することにしました。

シバガスの詳細な成分は分かりません。
笑気単体なのか混ざっているか...
空気中の酸素は21%ですから、それ以上の酸素がないと息苦しいか窒息してしまいます。
医療で使う笑気は概ね30~50%、残りは酸素ですから酸素は70~50%ということになります。酸素濃度が多いので窒息することはありません。
比較的低濃度の笑気を吸入することで、恐怖心を緩和したり、嘔吐反射を抑制できます。
吸入を停止して酸素を5分も吸えば肺から排出されてしまうのでとて安心です。
誤解の無いようにして頂きたいものです。


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2015年6月24日

長文です。

歯石除去は1回で出来ないのですか?
と、たまに聞かれます。
せめて2回で...とか、回数を減らしてくれとか...。

何度も来たくない気持ちは分かります。
でも闇雲に何回も来い、と言っているわけではありません。

端的に言えば、もの凄く汚れた散らかっている部屋と、ほどほどに片付いている部屋を、同じくらい綺麗にしかも同じ時間で掃除しろ、と言われたら如何でしょうか?
私たちが、3回、4回...来て、と伝えた場合に1回にしてくれ、というのは私たちから見ると無茶を言っていることになりますが、言う方は多分深く考えていないのでしょうね...。
時々、時間がかかるのは解ったから、時間係っても良いので1度でやってくれ...と食い下がる人いらっしゃいます。
なるほど、一応理屈は通ります。

しかし、歯石を取るのはただ清潔にするだけ...ではなくて、歯周病の治療のためなのです。
レントゲンや歯周ポケットの深さ、歯の動揺度などを検査して、歯石を取り、歯磨きのチェック、指導をして、歯周病の改善をしていくことなのです。
歯ぐきの状況を調べながら行っていくので、歯石を取ればそれで良し...ではありません。経時的変化をチェックする必要があります。

また、
たくさん付いた歯石を取る場合に、その後に知覚過敏が起きたり、一過性の歯ぐきの痛みが出る場合もあります。
急いで多くを進めようとすると、実感として不快なことが起きて嫌になってしまう...ということも有ります。
よって、刺激を極力少なくして歯ぐきの状態が良くなっていくのを実感して頂きながら
治療を進める必要もあります。
一見歯石が少ないように見えても、歯周病が進行している場合は、歯周ポケット(歯ぐきの溝)が深いので、手間がかかりますし、痛みが出やすいので少しずつ行わなくてはなりません...
とにかく、歯周病を改善するために、時間と回数をかけて治療することが歯石除去なのです。

歯周病の治療には平成八年にガイドラインにより、健康保険の規定もあります。
歯科医学的にも闇雲に早く終わらせられませんし、健康保険の制度上も出来ないようになっています。
ただ、
1回で出来ることもあります。
子供や若い人の歯肉炎は、少し歯石を取れば済むことも多く、繰り返し歯磨き指導をする場合を除き、1~2回で済ませることもあります。
定期的に受診されている方で、非常に綺麗に保たれている場合は、1回で済むこともあます。
逆に失った歯が多くて、現存する歯が少なければ、1回で済みます。

当院では、平均すると半年ごとに3回の来院で...と言うことが多いです。
ただ、人それぞれなので、毎月来て頂くような患者さんもあれば(毎月1回)、3ヶ月毎とか、年に1度(3回くらい)、の方もあます。

実は、
3回で全部の歯石を取る...というのも、規定の回数より減らしているのです...。
歯の本数が揃っている方で、全体に歯石が付いている場合に、先のガイドラインに沿うと、最低4回は来院が必要です。
多いと8回です。
歯石除去の保険点数は、歯周病の程度で差が設けられているのでは無くて、程度が軽くても重くても1本当たりで決まっています。前歯が点数が低くて(安くて)奥歯が高い設定です。奥歯の方が手間がかかる...と言う理屈です。
1本に付き1分で済む歯石除去も10分掛かる場合も同じなのです。

最初に軽く行うブロック単位の歯石除去や、重度歯周病で1本1本の歯石除去後に歯ぐきの小手術を伴うような場合で程度の差は作ってあります。
しかし、頻度的に1本いくら...で行う歯石除去の割合は多くを占めます。
そして、一日に付き2ブロックまで、という規定もあります。歯の本数が概ね揃っている場合に、全体を前歯上下、左右奥歯の6つのブロックに分けて進めていく場合に、2ブロックまでなのです。全体の1/3です。
細かく書くと、
上下前歯を行う場合、12本まで1度に出来ます。
上あごまたは下あごで前歯から奥歯まで2ブックだと、親知らずがあると11本まで無いと10本まで出来ます。

2ブロックを超えて行う場合は、8本までです。
例えば2つのブロックで欠損歯があるので7本しか無い場合に、3ブロック目の歯も手を付けられますが、あと1本しか出来ません。
また、必ず全体の縁上スケーリング(歯ぐきの上に出ている歯石を軽く取ること)を行ってから歯ぐきの下まで歯石を取る、というふうに決まっています。
その後で2ブロックごと全体で6ブロック行うので、最低4回ということになります。
これは歯科医学上のことではなくて、制度的な決まりです。
3回では終わらない計算です。

しかし、
実体としては、この規定を運用しにくいことが良くあります。
歯石が多くない場合に、少しずつ余分に行えば3回で済むので、どうしても4回は必要な人をのぞき、全体を3回で行っています。
ということは2ブロックおまけ...というか、値引きしている...と言えなくもありません。
何故3回にするかというと、3回来て頂ければ大体の変化が確認できことと、3と言う数字なら何とか納得して頂ける...と言うことはあります。
もちろん闇雲に3回では無く、状態により4~8回だったり、2~1回ということもあります。

当院の歯石除去はとても丁寧に行うので、1回当たり40~60分を掛けます。
時々、前に係っていた歯医者では1~2回で終わった、前は10分くらいだった...と言われることもあります。
失礼ながら「質」が違うのです。

また、掃除の例えでいきますが、昔、お嫁さんが掃除した後で姑さんが障子の桟を指でなぞって、まだ残っていますよ...と言うが如く、当院ではそういう指摘がされないようにしっかり掃除しています。
9割がた30分で行って残り1割は3~4分かというとそうではなくて、15分必要だったりします。
なので時間はかかるのです。

それでもどうしても1回で...と諦めない方も有ります。
その場合は、1回の時間で終わる範囲でざっくりと掃除することで終わります。
それは決して回数かけた場合と同じではありません。
いろいろものが置いてある部屋の掃除を、ヘッドも替えて隅々まで、ではなくて真ん中へんをぐるりと掃除してお終い、という感じです。

3回分の時間をかけても1回で...という要求も、医学的では無いし、保険の規定にも引っかかるので出来ないのです。
理解して来院されている方は、大体において歯周病の進行は留まっています。
1回で...という方は、1回で済まないほどたくさん付いていることが殆どです。
歯石は歯ぐきを押し下げながら沈着していきます。
付かないように磨くのが理想ですが、少し付いたら定期的に取る...のが賢い対応であるのは確実です。



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2015年6月23日

かなり前のことです。

埋まっている親知らず、抜歯の予約をキャンセルされました。
普通抜歯と違い、45分くらいの枠を取っていたので、直前のキャンセルはとても困ります。
体調が優れない場合はもちろん、
やはり怖いからとか、気持ちの整理が出来なくて抜きたくなくなった...という理由なら、それは仕方ない...ということは理解できます。

30代の患者さん、ネットで調べたら30過ぎたら親知らずを抜くのは無駄だ書いてあったので、抜かないことにした、というのが電話口での理由でした。
どこを読んだか知りませんが、
一般論としてそう言う理由は全く当てはまりません。
推測するに、
親知らずが生える時期に、親知らずによって前方の歯が押されて歯列不正を少し起こす可能性があります。
そう言う理由で早めに親知らずを抜歯する、ということであれば、30どころか23~4歳で親知らずの成長は止まるので、押すという作用は無くなるので、そり理由での抜歯なら必要ない、と言えます。

しかし、親知らずは中途半端な生え方だったり殆ど埋まっていたりすることが多いです。
周囲の歯ぐきが腫れやすかったり、接触しているすぐ隣の歯が虫歯になり易かったり...という理由がありますから、それでいて歯として機能していない位置にあるとしたら、抜歯した方が良いのです。
実際その方は歯ぐきが腫れたから受診されたのです。
1度や2度では無い、ということでしたから、一旦薬で引かせてから抜歯をお勧めしてその時は納得されてように見えました。
多分、引いたら気が変わったのでしょう。
抜きたくないのでそれらしい情報を大義名分にしたかったのかも知れません。
私たちは変な理由で自分の診断を否定されるのはとても嫌なことなのです。
自分と違う意見があるのは承知していますし、どんなに正反対の意見でも受け止めようとはしています。
しかし、
只抜きたくないなら、そう言えば済むのに偽装した理由を掲げられるのがカチンと来てしまったのです。
他の人を断って45分空けていたのに。

いかんいかん、リラックスしよう。いつも忙しいからこういう時間も必要...と気持ちの切り替えという修行をよくしています...。


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2015年2月24日

セカンド・オピニオンの考え方

 基本的に私がいつも行っているような診療スタイルを当てはめることになります。
 ただ、私が行ってないことも含めて、複数の選択肢がある場合はそれらについて述べます。

まず、
 通常の歯科診療で行う問診や視診触診、歯周基本検査、レントゲン検査の所見、今までの経過、治療歴などを鑑み所見を述べます。

  一般的と思われる治療方針を述べます。複数考えられる場合は、それぞれについて述べます。
 治療しなかった場合どうなっていくか、治療した場合その後どういう経過をたどるかについて、必要な場合は詳しく述べることにしています。
 ある状況になる確率などについて、検査して出てくるもの以外では数字を具体的に言うことは困難です。たとえばあと10年は必ず持つ、など。
 きちんと管理すれば今後10年以上歯を保つことも可能と考えられる...という表現をせざるを得ません。
 個人差が大きいことが多いので、確定的表現はできないことが多いと思います。

 ただ、誰が見ても良くない状態というものもあります。抜かないといけないといわれたが、何とか残せないか?と聞かれたときに、「抜くしかありません」と断言することはあります。
 その場合には当然その理由を述べます。
 「弱くなっているから」
というような表現はある意味漠然としています。何がどう弱いのか?
 例えば、残っている歯の根の歯質がかなり薄くなっています。歯には毎日噛むという強い力に耐える必要があります。薄いということは破折しやすく、無理に残しても耐えられず痛くなるだけです...など。

 治療方針をはっきり分類できる状態と、中間、境界線...の場合は、それぞれ説明します。
 たとえばごく小さい虫歯であれば、すぐレジン(樹脂系材料)で詰めると断定的に言えることはあります。
 もう少し大きくなった場合は、「強度的には金属が良いが、審美的に考慮すると何とかレジンでも可能です。」と選択を患者さんに委ねることもあります。
 本来は客観的指標に立つべきですが、患者さんの身体のことは最終的には、ご本人の気持ちも考慮する必要があると考えます。

 親知らずを抜歯したほうがいい...ですが、気持ちとして決心がつかなければそのまま手を付けない選択肢もあります、などといいます。
 しかし、それは患者さんの気持ちを配慮しただけで、抜かなくて良いというような判断をしたのではありません。たまに誤解されるので(歯医者が抜かなくていいと言った、とか)、そのあたりは繰り返し念押しをしてカルテにも記載しておきます(基本的に何でも記載しますが)。

顎関節症や不定愁訴の治療、特定の団体や個人が行っている治療法などについては、コメントできないことはあります。その方法の効果の程度など具体的に分からないのです。
 私が実際試したことがある方法については可能であれば良し悪しを述べます。
 リスクがありそうな場合は、個人的意見を述べることはあります。
 例えばある治療法に数十万円かかるとします。確実に治るのなら費用を出してもいいと考えているので、第三者的な意見が欲しいと言われたとします。
 ある治療法の主義主張を否定することはありません。しかし、せっかく受診したから...詳しく説明されたので悪いから...などという患者さんの気持ちの動揺で決めかねているだけのときは、是非やりたいのでなければやめておきなさい、ということはあります。

 前医と方針が違うこともありますが、どちらかが間違いということになるわけではありません。
 理想的な噛み合わせを建設していく方針の先生が提案した方法は、それはそれで立派な治療法なのです。
 私は少しくらい乱れがあっても、それなりの形で留める...ので、方針が変わります。

 私は東洋医学、代替医療、統合医療方面にも首を突っ込んでいるので、例えばはっきりした金属アレルギーでないのに、金属は害があると言われて全部外すかどうか...と聞かれたとします。
 電磁波に敏感な特定の方に当てはまることがあったとしても、多くの人に当てはめることは現時点でできないようなことについては、その方針に是としないことはあります。
 
 だいたい迷われている場合、積極的にやりたくない気持ちが患者さんにあるのです。
 相談される内容は、費用がらみのことがやはり多い気はします。あるいは侵襲の大きい場合。手術など。
 迷うのだったら止めなさい...ということが多いと思いますが、いろいろ話しながら患者さんの気持ちを斟酌して、後押しをしてほしい...という感じの時は「したほうがいいですよ」ということもあります。
 例えば歯並びが悪くて矯正治療を考えていたとすると、私も悩んだ口なので、したほうがいい...というかも知れません。
 ただ、治療法にもよりますが。

 とにかく様々な多岐に渡る内容に対して誠実に答えたいと思っています。
 
  

  
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2015年2月23日

よくある歯列不正、「叢生」。
乱杭歯...と言ってもいいかも。
前歯の真ん中から2本目が主に内側にずれて生えてしまう状態。
歯の幅が大きくて顎の骨の中央に並び切らずずれてしまうことによる。

その場合、矯正治療をするとすれば、私の場合はリンガルアーチを六歳臼歯を固定源にして入れてもともとの歯列の大きさが減らないようにする。そしてリンガルアーチを広げていくと、歯槽骨にも作用して歯は列に納まり並んでくる。

永久歯前歯4本が叢生になってきた場合に、乳歯の3番目の歯、乳犬歯の抜歯をしてしまう、ないし、健診などで抜歯を進める歯科医師がいる。

その時乳犬歯を抜歯すれば、確かに4本の前歯は並んでくる。
しかし、結局5~6本の乳歯が抜けて4本の永久歯が並んだだけであり、永久歯の犬歯が生える時期に、また場所がなくなりはみ出て生えてくることになる。
それだけでなく、一旦並んだ前歯もまた押されて乱れるし、乳犬歯を早期に抜歯してしまったことで、乳臼歯そして六歳臼歯も前方に移動してくるので、抜かないで置いておいた場合よりもさらに、スペースが減ってしまうのだ。
顎がまだ成長するから大丈夫、ということではない。

昔の小児歯科で習った「連続抜去」によって並べていくのであれば、話は別だが、そこまで話していることはないと思う。

患者の親御さんが仮に矯正を考えていない、または躊躇している...とすれば、敢えて早期に抜くのは逆効果である。
乳犬歯があれば比較的楽なのに、抜かれて時間が経過してスペースロスした状態で来られると、減ったスペースを戻すのに苦労する。
矯正の知識がなかった新米のときでも、乳犬歯を抜けばよい...と思ったことは私はない。スペースが余計に減る、のは直ぐ分かることだから。

結果的に抜歯しての矯正になるとすれば、ひとまず4前歯が並んでいたほうが、写真的にもいいでないか...という考えで抜歯を勧めるのか?

批判めいたことを書きたくないが、保隙せずに抜歯は疑問符である。


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2014年11月17日

なるべく削らない治療...誤解無きように。

hiseiki.jpg

hiseikikoyou.jpg

最初の写真は前歯の大きな虫歯の治療前である。
欠損や奥歯の大きな虫歯もあるが、まだ多くの歯が残っている。

後の写真。
前歯は差し歯になっているが、ちゃんと歯は持っている。
最初の写真でまだ十分歯質がある歯もまでが、虫歯で溶けて無くなるか根だけになっていたりする。
治療した歯は差し歯にするほど大きな虫歯だったのだが、その後持ちこたえているのに対して、手をつけていなかった歯の虫歯進行はひどいものである。

二つの写真から、削ったから余計に進行したのではない、放置が進行をさせることははっきりしている。

余計にひどくなるから触らせない削らせない...というイメージを増大させるのは誤りである。


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2014年11月 4日

http://www.nhk.or.jp/professional/2014/1027/index.html
10/27 NHK「プロフェッショナル」に歯科界で有名な酒田市のK歯科医師が紹介されていた。

見てなかったのだが、友人F(企業勤務)がブルーレイにして「見たら」と言って渡してくれた。
予防を何より重視した歯科医院体系。
強い痛みが無ければすぐに治療せず、ブラッシングが一定以上に達するまで待つ姿勢...。
今は理解者が増えて分かって受診する患者さんが多いと思うが、当初は混乱誤解が多くて厳しい時期もあったとのこと。

彼の先生の地域の方々は口腔保健意識が高く、歯が健全に人が多い。この実績は大変優れたものである...ということは分かる。

しかし、
ここでしかしが出てくる。
同じように展開したいと考える歯科医が講習会に訪れるのであるが...
同じようにするのは大変困難が伴う。
患者さんの理解が得られないからだ。

写真を撮り、唾液検査もして口腔状況を詳しく説明して理解を得て勧めていく...というのは良いのだが、患者さんは面倒くさがり...なのである。
忙しいのである。

福岡で新規開業しようとする歯科医師で研修に来ていたO先生が取り上げられていたが、
果たして出来るのか...
番組でも受講者で出来ているのは1割にも満たない...と言っていた。
患者さんの要望を拒否しなければいけないのだから...それは大変であろう。

当院でも定期的メンテナンスに来て頂ける患者さんは、人数ベースで1/5~1/4くらいではなかろうか。
番組では唾液検査3000円は紹介していたが、メンテナンスでも別途費用が必要...と聞いた気がする。
ネットではいい加減なことは書けないが...
予防は健康保険は利かないのである。

歯周病メンテナンスは保険対象だが、本当に綺麗であったら「病気」ではないので保険は利かない。
虫歯予防のもちろん保険が利かない。
保険扱いで歯科衛生士が口腔清掃管理等をするのは人的時間的にとてもきついことである。

また、一番のネックは医院の枠に填めようとしても、患者さんが分かってくれないことである。
無理に説得すると非難を浴びる。
K先生がそうだったように。
K先生は乗り越えられた。
O先生は見たところ疑問符。

ブルーレイにしてくれた、友人Fに訊いてみた。
主訴をそのままに3回くらい歯磨きのチェックだけと言われても、通う?
F「・・・」
でしょ?

説得ではなく「説明」「カウンセリング」だ、と言うかも知れないが、医院の方針に従って貰えるようにするというのは「説得」である。
私は歯科医として一通りの説明はするが、説得はしない。嫌なことは勧めない。理解させようと時間は取らない。それで悪くなったとしてもそれはその人の責任。

私はそういうコンセプトで行くと決めている。
これはこれである意味「ぶれない」と言えるかも知れない。

歯が減ってきて、ある時急に目覚めて定期的に来られるようになった方もある。
ずっと人任せの人は歯が減っていくがそれはその人の責任。

...などと書いているが、
当院も受付以外はすべて歯科衛生士。予防「的」コンセプトは掲げてはいる。
O先生みたいに「無理」はせずに少しずつメンテナンスが増えるようにした方が、ストレスは少ないと思う。



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2014年10月27日

 今日、ビジネスホン絡みの、また詐欺まがいの勧誘電話があった。
 必要のない工事を勧める...というヤツである。

 ふと、我々の業界のことも思い出したので書くことにする。

 学生さんで、実家がこちらで、他地方の大学へ行っていてそちらの歯科を受診したが、保険外のハイブリッドを勧められたが8本も有り、なかなか高額になるので診てほしい...とのことだった。
 カウンセリングをされたと言うことで、文書で見積もりまで出ていた。
 小臼歯8本が虫歯で、普通に治療すると金属なので白くするには強度的にハイブリッドインレー(インレー=型どりして詰めるもの)がお勧め...と言われたとのこと。

 診察してみると...
 8本のうち2本は確かにある程度の量を削る必要があると考えられたので、ハイブリッドでもいいかも知れない。しかし材質は劣るが保険の硬質レジン(レジン=樹脂系材料)インレーという選択肢もありうると思うが、その説明はなかったとのこと。

 あと6本は、軽度でせいぜい光重合レジンで浅く詰めるか、ひょっとするとCO(シーオー=虫歯のなりかかり=手を付けず様子見にする)と判断しても良いくらいであった。
 一般向けにもう少し説明すると、ほんの少し削ってすぐ詰めて済むような虫歯に、もう少し大きく削ってしかも保険外材料を勧められた、ということである。

 率直にそのように説明した。
 こちらに滞在する日にちの関係で、そのはっきりした虫歯だけうちで硬質レジンで治療した。

 さて、ごく軽度の虫歯に8本ハイブリッドインレーを勧める...というのは、果たして詐欺的...と言われても致し方ないのではないか?

 とっても嫌な気分になったものだ。


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2014年7月 2日


Yahoo!知恵袋などで、使用していないと治療効果に差が出るとか、使用していない医院は意識が低い...などと書かれていることがあるようです。

ラバーダムとはラバーつまりゴムの膜で修復歯や根管治療歯を防湿する方法です。
私は基本的に使用していません。
使用しない論陣を張ると、「意識が低い」で一刀両断されてしまう虞はあります。
ラバーを使用している歯科医は、していない歯科医を過度に非難し、自らの優越性を主張するでしょう。
何しろ大学ではそうすべきと教えているのですから。
大学の先生は日に数人しか治療しないから良いのです。
利点<欠点なので、多くの歯科医師が使用しないのだと思います。使用したほうがいいのかも知れませんが、効率が悪いのでこれからも広がらないでしょう。

当院にももちろんラバーはあります。
たまに使用する場合としては、下顎大臼歯根管治療で、簡易防湿(ロールワッテなど)ではすぐ唾液に冠水してしまうような場合だけです。
普通言われる利点は感染防止や器具の誤嚥防止、薬剤漏洩防止もあります。
治療中にどんどん唾液が来ては治療できませんが、殆どは簡易防湿で事足ります。

欠点はラバーダムだけで簡単に使用出来る例が少ないこと。
ラバーの前に隔壁なども必要です。歯茎のそばの虫歯ではラバーを掛けるだけでは治療野とそれ以外を分離できないのです。
隔壁とは根管のある場所の周囲をレジンなどで防護壁を作る方法です。
隔壁をしてもエナメル質が少ない場所なのでクランプ(ラバーを止める金具)を掛けると剥がれてしまうことも屡屡です。
知らないうちに隔壁が剥がれていると刺激のある消毒薬が漏れていく可能性もあります。
それならば簡易防湿でもサクションチップをしっかり寄せて洗浄消毒した方が確実に漏れません。

多くの歯医者が言う欠点には費用の点でマイナスということです。ラバーそのものよりラバーをする手間暇の時間や隔壁の時間や材料代でしょう。
詰め物だったら2000円くらいの処置料が「ただ」なのです。
ラバーだけならスタッフが行えば時間短縮になりますが、隔壁は歯科医が行わなければなりません。
どうしても必要なときは矯正用金属バンドを巻いて隔壁を作ったこともありますが、とにかく費用対効果は最悪です。

誤解しないで頂きたいのは、赤字でも必要なことはしています。例えば深い虫歯の場合に神経を保護する「裏層」という処置はしてもしなくても算定できませんが、ドックベストセメントという高価なセメントを使用しています。
型どりをした後の仮歯は、点数が無いかあっても全く足りませんが、必要なときは時間を掛けて作っています。
金銭的マイナスだからだけではなく、しなくても十分治療は出来るからです。

他に欠点としては、上の大臼歯などでラバーをすると却って手を動かす空間が減りやりにくくなります。

ラバーをすると口の周囲の顔面の皮膚までぴったり接触するので、唾液の表面張力で口の外まで唾液が来て外すと鼻から下おとがいあたりがべたべたです。女性はメイクが乱れます。

ラバーしないと根管治療で治りにくいとか再発しやすい...ということはないと思います。
治療中にちょっと冠水したとしても、再度洗浄消毒すれば唾液中の菌はすぐ無くなります。
治りにくい場合はもともと根管に巣くっている菌のせいだと思います。

ラバーダムをしない→良くない歯医者のレッテルはおかしいのです。


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歯科治療の説明
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はせがわ歯科医院 院長 長谷川千尋

はせがわ歯科医院
院長 長谷川千尋
http://www.hasegawashikaiin.jp/

私が一番こだわっているのは、患者さんの話をよく聞くことです。それは時間をかけてじっくり聞くというだけでなく、患者さんが本当に訴えたいことは何かを注意深く読み解くことです。

どれだけ忙しくてもじっくりお話を伺うため、スタッフから慌てて「時間ですよ~」と声を掛けられることも度々あります。しかし、治療のスタート地点を間違えていると、取り返しのつかないことになるのです。

治療と関係のないことでも何でも構いません。とにかく、まずはいろんなお話をしましょう。そのお話の中から本当にお困りのことを見つけ出し、最善の治療をご提供いたします。